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オフショアは、「アジアを読む」ための本を出版します。

オフショアについて

ウェブ・マガジンのOffshoreは、2011年に立ち上げられました。日本では知られていない、日本以外のアジアの音楽やアート、文化の情報を伝えることを目的として、山本佳奈子がひとりで編集・執筆・運営してきました。
約10年間ウェブを中心にアジアを発信してきましたが、2022年よりメディアの形態を変えることにしました。何もかもがウェブやデジタルメディアに移行していくなかで、あえて逆行してみます。ウェブの更新をやめて、紙の本の出版へ。スピードが重要なウェブの世界から離れ、ゆったりと各々の時間感覚で読める紙の書籍の世界へ。即時性の高い情報よりもアジアをじっくり思考することのできる本を、オフショアは出版します。

また、オフショアの出版物は、歴史や過去の文脈を切り離さず、一時的にアジアを消費するものでもありません。日本が侵略し略奪してきたアジア各地域の過去や文化に向き合うこと。オリエンタリズムやセルフ・オリエンタリズムを易々と受け入れず、異文化の影響を受けながら常に変化し続ける柔軟なアジアの文化を、素直に論じ、批評すること。そして、広大で定義のあいまいなアジアを、その複雑さのまま受け入れること。これらを基本にした出版活動から、アジアについての思考を深めます。

まずは、2022年8月1日にアジアを読む文芸誌『オフショア』第一号を発行しました。今後の刊行とそのほかの出版物も、どうぞご期待ください。

*ウェブ・マガジン時代のアーカイブ記事は、そのままInterviewColumnからお読みいただけます。

主宰・山本佳奈子 プロフィール

1983年生まれ、尼崎市出身。執筆と編集。
2011年、中国、香港、タイ、台湾などへの旅行中に現地のアーティストやクリエイターらと親交を深めたことをきっかけに、日本にはまだ伝わっていないアジアのオルタナティヴな音楽や文化を日本語で伝えるメディアの必要性を感じ、自身が企画・編集・執筆を担うウェブ・マガジン「Offshore」を立ち上げた。アーティストやクリエイターへのインタビュー記事をウェブで発信しながら、取材旅行するたびに滞在日記を手製本による紙のZINEで発行。アジアからのゲストを招いたトークイベント企画や、タイやシンガポールの音楽バンド来日ツアー、音楽ドキュメンタリー映画上映会の企画制作なども行ってきた。
那覇市に約5年間、福建省福州市に1年間、大阪市此花区に1年間住み、2020年より神戸市在住。
執筆では中国のインディー音楽や地下音楽が専門。音楽そのものではなく、音楽を実践する「人」や、音楽が生まれる「社会」やその地域の「政治」に焦点をあわせる。

ブログ『別冊Offshore』 https://yamamotokanako.hatenablog.com/

オフショアのアジアを聴くラジオ(MixCloud) https://www.mixcloud.com/Offshore_mcc/

2022年

これまでに発行したZINE一覧はオンラインショップでご覧いただけます。https://offshore.thebase.in/

ウェブ・マガジン「Offshore」は停止し、2022年8月より、アジアを読む文芸誌「オフショア」としてリニューアルすることとなりました。 https://offshore-mcc.net/news/1060/

2019年
寄稿

 山形国際ドキュメンタリー映画祭2019 公式ガイドブック『SPUTNIK — YIDFF Reader 2019』において、『アナトリア・トリップ』(監督:デニズ・トルトゥム、ジャン・エスキナジ、トルコ)および『さまようロック魂』(監督:崔兆松、中国)のレビューを書きました。

寄稿

沖縄のなかに見える中国語圏の文化についての不定期連載(対談、エッセイ)を掲載していただきました。

2018年
制作

乌镇戏剧节(Wuzhen Theatre Festival )2018に招聘された篠田千明演出の演劇作品『ZOO』(原作:マヌエラ・インファンテ)において制作を担当しました。

寄稿

ネット配信番組「中国有嘻哈」が盛り上がっていた中国においてラッパーたちに起こったトラブル。世界各地で「中国でラップ禁止令が出た」と雑に報道されていた状況を鑑み、ミュージックマガジン 2018年3月号に中国のHIPHOPについて钢铁麦克(Iron Mic)などを参照しながらコラムを寄せました。

2017年
寄稿

 山形国際ドキュメンタリー映画祭2017 公式ガイドブック『SPUTNIK―YIDFF Reader 2017』に、ドキュメンタリー映画『パムソム海賊団、ソウル・インフェルノ(Bamseom Pirates, Seoul Inferno)』(チョン・ユンソク監督)のレビューを書きました。

寄稿

UPLINK クラウドでの『パーティー51』『HIDDEN AGENDA』二作品同時公開にあわせて、UPLINKによるオウンドメディア「webDICE」にて、両作品の日本上映時から2017年までの現地の状況や登場人物の変化について、コラムを寄せました。

寄稿

東アジア文化都市2017京都 ウェブサイトにおけるコラムを執筆しました。

寄稿

シンガポールおよびクアラルンプールで開催された「Asian Meeting Festival in collaboration with Playfreely – CLOSER TO THE EDGE」(アーティスティックディレクター:大友良英/プログラムディレクター:dj sniff、ユエン・チーワイ/主催:国際交流基金アジアセンター)に出演したアーティストたちのインタビューを書きました。

C. Spencer YehSenyawa (Rully Shabara/Wukir Suryadi)Sudarshan Chandra KumarDharma ShanTara TransitoryVivian Wong

 

寄稿

Asian Music Network(主催:国際交流基金アジアセンター)の一環として、Senyawaによるインドネシア首都ジャカルタでの初コンサートを取材しレポートを執筆しました。

2016年
寄稿

シンガポールおよびクアラルンプールで開催された「Asian Meeting Festival in collaboration with Playfreely – CLOSER TO THE EDGE」(アーティスティックディレクター:大友良英/プログラムディレクター:dj sniff、ユエン・チーワイ/主催:国際交流基金アジアセンター)のレビューを寄稿しました。

寄稿

小豆島発のウェブマガジンに、同じ「島」である沖縄島在住者としてエッセイを連載させていただきました。

寄稿

webDICE 沖縄リアル・カルチャー・レポート第2回として、沖縄・銀天街を拠点に活動するダブバンド「銀天団」にインタビューしました。

寄稿

webDICE 沖縄リアル・カルチャー・レポート第1回として、写真家・石川竜一のインタビューを書きました。

2015年
海外バンド招聘・ツアー企画制作/映画上映

韓国ソウル弘大の音楽家を追ったドキュメンタリー映画『パーティー51』(監督:チョン・ヨンテク)の日本での上映配給を担当しました。また、上映&ライブツアーとして出演音楽家や出演バンドも同時に招聘し、上映とライブ、トークを組み合わせたツアーを実施しました。

会場:大阪hopken/広島ヲルガン座/UPLINK FACTORY/松本Give Me Little More./浜松キルヒヘア/秋葉原グッドマン/なんばベアーズ/山形国際ドキュメンタリー映画祭2015、等

海外バンド招聘・ツアー企画制作

TWO MILLION THANKS(タイ)の第1回目となる日本ツアーの企画制作、プロデュースを担当しました。

会場:大阪Pangea/ONE Music Camp/磐田FM Stage/新代田FEVER

2013年
海外バンド招聘・ツアー企画制作

THE OBSERVATORY(シンガポール)の第一回目となる日本ツアーの企画制作、プロデュースを担当しました。

会場:UPLINK FACTORY/浜松ZOOT HORN ROLLO/鶴舞DAY TRIP/京都METRO/大阪地下一階

寄稿

京都精華大学が発行するフリーペーパー『セイカノート No.14』にて、アジアのSNS事情について書きました。

海外バンド招聘・ツアー企画制作

DESKTOP ERROR(タイ)とEvade(マカオ)の日本ツアーの企画制作、プロデュースを担当しました。

会場:ONE Music Camp/京都メトロ/新代田FEVER/青山 月見ル君想フ 等

トークイベント(企画・進行)

デザインやコンテンツがユニークなTHE BIG ISSUE TAIWAN。現地の編集部にSkypeでゲスト登場してもらい、その成り立ちや運営について聞きました。

会場:應典院(コモンズフェスタ2013の一部として開催)
ゲスト:松村貴樹(IN/SECTS代表) 通訳:林品佑 
Skypeゲスト:台湾ビッグイシュー編集部

2012年
トークイベント(企画・進行)

香港の工業エリアで、ボランティアチームにより運営されていたライブハウス「Hidden Agenda」。消防署や警察からの退去通告に対峙しながら、家賃の高騰する香港でどのようにインディペンデントなライブハウスを続けることができるのか、模索するドキュメンタリー映画が完成。当時Hidden Agendaのマネージャーを務めていたKimiをゲストに迎え、大阪と東京で上映・トークを開催しました。東京での上映後トークのレポートはこちら→セルフレポート記事

11月9日

会場:松屋町 EPOK

ゲスト:LoSHi(元Nuooh店長)・Kimi(香港Hidden Agendaマネージャー)

11月12日

会場:UPLINK ROOM

ゲスト:西村等(新代田FEVER店長)・Kimi(香港Hidden Agendaマネージャー) 

寄稿

CBCNETにて、サウンドアート装置が組み込まれたカフェ「Noise Kitchen」(台湾・台北市)の取材記事を書きました。

トークイベント(企画・進行)

台北市にあった小さな書店「下北沢世代」の2人を下北沢に招き、台湾のZINE、アートブックの動向や、独立書店の運営について聞くトークイベントを開催しました。

会場:本屋B&B
トーク:下北沢世代 × 山本佳奈子

寄稿

CBCNETにて、COLABとSo…Soap!が共同で販売するナチュラル石鹸の紹介記事を書きました。

トークイベント(企画・進行)

香港・台湾・ 中国大陸・ バンコク・シンガポールなどから持ち帰ったzineやアートブックやフライヤーを計50点。ゲストの石崎孝多氏が韓国などで手に入れたフリーペーパーや雑誌などを50点。計100点を眺めながらトーク。

会場:UPLINK ROOM

ゲスト:石崎孝多(nomazon/元Only Free Paper代表)

トークイベント(企画・進行)

東アジアおよび東南アジアでのtoeライブツアーの様子をリポート。日本のバンドがヨーロッパやアメリカではなく、アジアでライブを行うことによる可能性や難しさ、また、日本と日本以外のアジアとの音楽シーンにおけるシステムの違い等についてトークしました。

会場:UPLINK FACTORY

ゲスト:山嵜廣和(toe)・中村圭作(kowloon/stim)

Skypeゲスト:Gary Ieong(White Noise Records)

トークイベント(企画・進行)

台北市で芸大生やサウンド・アーティストが中心となって長年企画・運営してきた「失聲祭(Lacking Sound Festival)」。パフォーマンスとアフタートークから成る失聲祭の記録動画を鑑賞し、失聲祭の企画運営メンバーをSkypeでゲストに招き、ディスカッションを行いました。

1月31日

会場:UPLINK FACTORY

ゲスト:アサダワタル、YAO Chung-han、WANG Chung-Kun、並びに失聲祭スタッフ達